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安倍総理のジレンマ

 

①閉鎖経済では、需要曲線と供給曲線の交点で均衡価格が決まる。

②開放経済では、国際的な均衡価格がグラフに加えられる。
その際、消費者余剰や生産者余剰に影響を与える。
今回考えるのは、国際的な均衡価格が閉鎖経済下の均衡価格を下回る場合を考える。
消費者余剰は大きくなり、生産者余剰は小さくなる。

③しかしここで、関税をかけることで均衡価格を引き上げることができる。
すると消費者余剰は小さくなり、生産者余剰が大きくなる。
関税収入と死荷重が生まれ、社会的総余剰(国益)は②に比べて小さくなる。

いま、安倍総理はTPP(環太平洋パートナーシップ協定)に参加しようとしている。
このことで、③から②に動くことができる。
③から②へ動いて関税を撤廃すれば、
消費者余剰は増え、生産者余剰は減り、死荷重がなくなる。
社会的総余剰の増加が期待される。

ここで、生産者余剰が減ることが問題だが、これはジレンマになっている。
生産者余剰が減ることによるデメリットの最小化が目下の課題だ。