ERY

モディリアーニのライフサイクル仮説

〜消費に関わる仮説だよ〜

•フィッシャーのモデルを使って消費の研究をした(1950年代)
•消費者は高所得の時期から低所得の時期へ、貯蓄を使って所得を移せることを強調。

 

(1)仮説の内容

 

所得変動の重要な理由:退職
働くことをやめることを計画。

 

退職時に所得は大きく減るが、
消費水準を大きく減らしたくない。
→貯蓄の動機

 

例、T年生き、Wの富を持ち、R年後に退職するまで、Yの年収を得る人。

所得を一定にするにはどうすれば良いか?

※利子率ゼロを仮定

 

CT=W+YR
C=W/T+RY/T<W/T+Y(Yがある間は貯蓄)
W/R+RY/T>W/T(Yがなくなったあとは貯蓄を切り崩す)

 

消費は所得Yと、ストックとしての富Wの両方に依存

 

個人によってW/TとR/Tは異なる。

が、全ての人が、このように消費を決めるなら
C=αW+βY

 

(2)含意

消費の謎:C/Y(平均消費性向)が長期では安定している。

(短期、あるいは家計データでは、所得が上がれば平均消費性向が上昇する とケインズが示していた)

 

短期的にはWは一定、
しかし長期的にはWが増えるので、
それに伴って消費関数は上方シフトする。

 

他の含意

 

スタートW=0の人にあてはめると、
貯蓄を止める頃にWが最大になる。

 

現在の高齢者はライフサイクル仮説が予測するほどには、貯蓄を切り崩さない。
(退職後の消費を標準化させるのに必要な切り崩しペースよりも、遅い)

理由は2つ
①予備的貯蓄
→長生きリスク、高額医療

②遺産